フィンランド 

    
 
 


 まずは、ヘルシンキに行きました。
 ヘルシンキは、成田からわずか10時間。
 最も近いヨーロッパです。
 
 地図を良く見てみると、フィンランドは、
 スカンジナビア半島ではなく、
 ヨーロッパの北で、ロシアと地続きです。
 
 空港からバスに乗り、
 ヘルシンキ中央駅に降り立ちました。
 そこからガラガラと荷物を提げて、
 歩いて10分ほどのホテルヒルトンに、
 向かいました。
 
 ところが、20分以上歩いても、
 目当ての橋が出てきません。
 ここらで勇気を出して聞くと、
 全く反対方向に歩いていました。
 
 やれやれ。しょっぱなからやらかしましたよ。
 ヘルシンキには、流しのタクシーはいないので、
 ガタガタの石畳を、また引き返しました。
 
 駅まで戻って、確認すると、
 なんと、南向き正面と思っていた駅の顔は、
 実は西向きの側面で、
 90度横の壁にも、同じ顔を持っていました。
 そんなのありですか?
 ちょっとぐらいデザイン変えてくださいよ。
 
 結局、スーツケースをひこずって、
 ホテルまで1時間近く歩きました。
 すでに汗だくで、へとへとです。
 
 初めての国、初めての都市は、
 空港からホテルまで、タクシーで行くに限ります。
 そこはプライスレスです。今さら学習しました。
 
 でもこの迷走のおかげで、
 ヘルシンキの地形は、ほぼ頭に入りました。
 映画やニュースで街角を写したら、
 それがどこか、特定出来ます。
 
 ヘルシンキは、人口60万。
 八王子くらいの都市です。
 見どころは、2km四方くらいなので、
 歩いて観光出来ます。
 
 歩道の半分は、サイクリングロードになっています。
 冬は、雪に閉ざされているので、
 よほど自転車に乗りたかったのでしょう。
 
 市民は、自転車を乗り回して、
 夏を謳歌しています。
 うっかりサイクリングロードを歩くと、
 うしろから怒鳴られます。
 
 北欧は、「ゆりかごから墓場まで」のとおり、
 貧困はないようで、怖い人もいませんでした。
 ただし、税金は24%です。
 マリメッコは、Tシャツが1枚1万円以上するので、
 バカバカしくて買えませんでした。
 
 フィンランド人は、色素の薄い金髪で、
 ひときわ白い肌で、目はブルーです。
 全ての人が無料で教育を受けれるので、
 だれでも英語が話せます。
 
 何か質問して、返ってこないことはありませんでした。
 でも最後は、
 ちゃあんとフィンランド語でお礼を言いましたよ。
 ありがとうは、「キイト〜ス」です。
 
 冬は白一色に染まるので、
 人々の色彩感覚は、白がデフォルトなのでしょう。
 建物や教会のデザインは、
 白が基調で、淡いグレーかベージュでアクセントを付け、
 とても上品です。
 
 ヘルシンキは色白で豊かで、清潔な都市でした。
 

    NEXT→ 

 BACK